家と消費税増税

家と消費税増税

今回のテーマは、【消費税】

みなさんも感じておられるかと思うのですが、消費税10%が現実味を帯びてきました。

消費税率アップは、普段の買い物でも負担が大きいですが、家の購入ともなると非常に大きな負担となります。

最近、特に質問が多いので整理してみました。

 

 

 

みなさんが一番知りたいことは、

消費税増税前、つまり、8%のうちに家を建てたい場合はどうすればよいのか

これに尽きるかと思います。

 

方法1.消費税率が上がる前に引渡しを終える

スーパーやコンビニなどで、商品を買うとき、

レジへ並び、会計を済ました時点での消費税率が、その商品に適用されているかと思います。

少し前に、5%→8%へ増税された際に、中には、その切り替え前後を体験された方をいらっしゃるかもしれません。

 

家も同じです。

 

家の代金を支払い、代わりに、家を引き渡された時点で、消費税が8%であれば大丈夫です。

当たり前の話ですね。

(現在のままですと、平成31年10月1日に引き上げとなります)

ただ、引渡しが期限となると、台風などの災害で工事が遅れた場合など、不安でたまりません。

 

少し話が分かりにくくなっているのは、

家は完成までに非常に長い時間がかかってしまうからです。

じゃあ、早く今のうちに、余裕をもって家を建てなきゃ!!と焦る気持ちも分かりますが、

そんな不安を解消できるよう、救済措置があります。

 

家の引渡し

 

方法2.経過措置を利用し、6ヶ月前(指定日)までに契約する

不安だらけのまま焦って家を建てても良いものができるとは思えませんよね。

実は、【経過措置】という制度があります。

 

【経過措置】とは、

6ヶ月前(指定日)の前日までに契約したものについては、

引渡しが増税後であっても、増税前の税率を適用できるものです。

 

つまり、消費税が上がる日の半年前までに

工務店を決め、契約をすればOK!ということになります。

(現在のままですと、平成31年3月31日にまでに契約したものとなります)

ただし、注意点としては、あくまでも契約の内容に含まれるものに限り増税前の税率になりますので、

例えば、別途工事や追加工事などがある場合は、その工事金額分は増税後の税率となります。

 

ただ、そうはいってもたくさんある工務店の中から、

一生お付き合いするであろう会社を急いで選ぶというのは大変です。

 

契約書

 

方法3.あえて焦らず、静観してみる

何も解決していませんが、私は一番良い方法だと思っています。

消費税が上がるからといって、急いで検討が不十分なまま住宅の話を進めるのは果たして良いのでしょうか。

一生に一回の家づくりを、たった2%のだけのために安易に結論を出すのは勿体無いと思います。

 

2%は家の総額からすれば、かなり大きいじゃないか!!と言われるかもしれませんが、

土地には消費税はかかりませんので、正確には土地以外の部分だけにかかる2%です。

 

安直ですが、その2%のために、残りの98%を蔑ろにしていませんか?

 

こんなことを書いているのは、完成見学会での出来事があったからです。

すでに5%のときに駆け込みで、別の会社さんで家を建てた方が近所だからということで、見学にいらっしゃいました。

その際、家を一通り見学し、楽しそうな表情だったのですが突然曇り、

消費税が上がるからといって焦って建てなければ良かった、とつぶやかれました。

私がどうかされましたか?と聞くと、

【土地選び】も【会社選び】も【家づくり】もそのとき、すべてに焦っていたから、

嬉しいはずの自分の新築一戸建てが、今は後悔ばかり目立ち悲しい気持ちになる、とのことでした。

 

きちんと考える

 

結果論にはなりますが、5%→8%へ増税された際に、

必ず増税直後は消費が落ち込みますので、税制優遇や補助金などの政府対策が行われました。

条件にもよりますが、消費税8%のときの方が総額が安くなった方もいます。

 

熟考した上で、消費税増税前に結論が出せることが理想的です。

しかし、時間がないからと言って、消費税といった部分的なことだけに振り回されず、

まずは冷静に考え、家族でしっかりと話し合いをした後に、結論を導きだすことが大事だと思います。

 

分からないことは、お気軽にどうぞ。  山下

※今回の内容は現段階での情報を基に書いており、政府の動向により今後変わる可能性もあります。

 

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